5年生が、音楽の時間に「祝典序曲」を鑑賞する授業を行いました。音楽のもととなる「楽器の音色」「旋律の高さ」「テンポ」「楽曲の構成」等について、個人で、または友達と曲想を探っていました。本当にその特徴で合っているのかを確認するために、全体で、繰り返し曲を聴き取る場面では、しーんと静まりかえっていました。自分と、または、音楽と対話をしていたのでしょう。

 教師の提示する言葉に対して「軽いって?」「華やかって?」と子供がつぶやいていました。音楽と言葉をつなげて聴こうとする意欲を感じました。最後に、お気に入りの場面を決めて、その理由を書き込むときには、「ディズニーで流れてきそう」「トランペットが迫力がある」「はじめの音楽がまた出てきた」「だんだん速くなる」など、音楽のイメージや楽器の音色、旋律の反復やテンポの変化に迫ることができていた子供たち。

 今後、この漠然とした「軽い」「華やか」「ディズニー」「迫力」といった音楽のイメージを、繰り返し聴きながら、音楽のもとと絡めて言葉にしていくと思います。あるいは、曲全体を聴き取って、各場面のつながりから曲想が変化していく様子に興味をもつ子もいるのではないかと思います。これらの作業を、タブレットで全て行っていたので、これまでいろいろな場面で5年生は活用できていて、さすがだなあと感じました。